透明効果は表現力をアップしますが、印刷表現では難しさもあり。
透明効果は、画期的なデザインツールです。
しかし、その特性ゆえ出力トラブルが起こりやすく、使うには心構えが必要です。
1.「透明効果」って何?
アドビ イラストレータから始まった、デザインツールです。
図のように、透けて見えるような透明感を得られます。
2.透明効果を使ったツールもある。
「ぼかし」と「ドロップシャドウ」が透明効果を使っています。
周辺を徐々に透明にすることで「ぼかし」ができます。
「ドロップシャドウ」では、影にぼかしを使っています。
3.透明効果を使うと出力トラブルが多い?
特に「分割」関係でトラブルが起こります。
<透明効果と分割について>
透明効果は、2つの図形を合成して作ります。もし、透明効果に対応していない場合は、合成した結果を保存します。それを透明の「分割」と言います(下図)。
よくあるトラブル1:知らないあいだに分割される
EPS形式やPDFに保存したとき、バージョンによって透明効果が分割されてしまうことがあります。PDF/X-1aへ書き出す際にも分割されます。
よくあるトラブル2:分割処理の間違い
分割の際、設定が「高解像度」になっていないと、粗い画像・図形になってしまいます。