相手ポジションに対して、ポジションを入れ替えて戦術的にプレーを用いること。
相手マーカーのズレを誘い、スペースを作る。
ジュニア育成年代でのポジションチェンジのとらえ方はちょっと違います。
ゲーム戦術での一手ではなく、育成トレーニングの一環で行われます。
技術・体力・メンタル、無限の成長期(ゴールデンエイジ)のためポジション固定は皆無。
たくさんのポジションを経験をさせることを重視。
その経験から「相手を知る」・「仲間を知る」・「自分を知ってもらう」中で【自分自身を知る】ことで向上心を植付ける。
練習でゲーム(ミニゲーム)をやるためポジションを聞くと、ほぼ全員「フォワード!」と主張してきます。
特に低学年はわかりやすいです。
「キーパーやる。」「ディフェンスやる。」って言う子は中々いません。
性格もいろいろと異なるなかでゲーム前半は子供たちだけでポジションを決めさせます。
すると、見事に思った通りのポジション位置になります…。
自己主張・表現が強い子がフォワードに、弱い子がディフェンスやキーパーに…。
ゲーム後半は、コーチからポジションをひっくりかえしてゲーム開始。
前半フォワードの子は、キーパーやディフェンダーと正反対のポジションに。
めずらしく「後半もキーパーしたい。」とか言う子がいても育成トレーニングですのでフォワードをさせる。(フォワード心理の経験)
経験をさせることにより多方向から思考させ、瞬時に判断しミスを恐れず行動に移すことができるようにくりかえしトレーニング。
社会の中でのポジションを考えてみる。
いろいろな環境でそれぞれの位置(ポジション・役割)に立って生活しています。
対 職場(上司・先輩・同僚・後輩…)
対 先方・協力会社
対 家族や親戚
対 友人、知り合い、ご近所
など。
その環境に立つと役職・役割・特徴などで変わる空気感みたいなものがあります。
相手により立場が違いそれぞれで話し手・聞き手の優先が変わる。
自分のポジションと相手のポジションを想定するとします。
ポジティブに接するテクニックがあるとすれば、まず「相手の立場になって物事を考える」でしょうが、もう一つ深く考えると「どちらでもないポジション」です。
自分の思い・考え・伝えたいこと。
相手の思い・考え・伝えたいこと。
をそれぞれがどういう思いで受け取ったかを「どちらでもないポジション」から、聞くしぐさや言葉の使い方、顔の表情などを客観的にイメージを読みとる。
そうする事で相手への理解や問題解決の糸口の発見や改善につながる一つの手法。
相手への言葉選びや伝え方・しぐさの新しい発見もできるでしょう。
自分とは異なる考え方や価値観を持つ人との付き合いは、人間関係でストレスを感じるでしょうが相手も同じです。
考えや行動を同じように勝手に期待してしまって相手が想い通りに動いてくれない。逆を考えれば自分もそのような行動していると相手に思われているという事になります。
さまざまな価値観があることを知って幅が広がったり、苦手と感じていた相手の良い部分に気付くなどのメリットもあります。
サッカーではズレを起こしスペースを作りボールを運びますが、人間関係においてはポジションチェンジで物事の見方や感じ方の変化を体感することになります。
「サッカー思考から覗く 改善力・行動力」
ここまでお読み頂きありがとうございました。
気になる方はぜひ他の記事も覗いてみて下さいね。