イラストや写真に潜む、法律の落とし穴に注意!
印刷物に載せたイラストや写真に、法律違反があったら大変です。基本を理解しておきましょう。
1.写真に創作物がくっきり…
絵画や書などの創作物が、撮影した写真にくっきり写っていると、著作権を侵害したことになります。
特徴がわからない程度の大きさにする必要があります。
なお、野外に常設している物(彫刻など)はOKです。
※著作権が消滅したものも問題ありません。
【マメ知識】
著作権の有効期間
著作権の消滅は創作者の死後50年です。しかし、アメリカなどが70年に変えたため、日本も70年にする方向で検討されています。
なお、アメリカが延ばしたのは、“世界一有名なネズミ”を守るためというウワサもあります。
2.イラストに赤十字マーク…
病院や救急箱に赤い十字マークを書くことがあります。しかし、これは赤十字マークであり、法律で使用が制限されています。
病院や救急箱に赤い十字マークを書くことがあります。
しかし、これは赤十字マークであり、法律で使用が制限されています。
こんなのも!
キリスト教のイメージがあるため、イスラム教国などはこちらを使っています。
赤新月マークと言います。
【理由】
赤十字マークは、「戦時下でも攻撃してはならない」という特別な意味を条約で決められています。
そのため、他の用途で使うのは禁じられています。
3.写真に車のナンバーが…
個人を特定できる情報(顔など)が写真に写っている場合は注意が必要です。
見落としがちなのは、車のナンバーです。車のナンバーがわかると所有者の名前や住所を調べることが可能です。ですので、読めないように消すなどの必要があります。
4.ロゴをフォントから作った…
フォントを図形化し、それを加工してロゴを作ることがあります。
しかし、これはフォントメーカーの権利を侵害することになります。
作ってはいけない理由
フォントデータは命令の集まりでプログラムとみなされます。
フォントの許可なく手を加えてロゴを作ることは「プログラムの改変」として禁止されています。
【フリー素材 自由に使える?】
いろいろな使用条件がありますので注意が必要。
特に多いのは、個人での使用は自由でも、商用の場合は許諾が必要という場合です。
また、そのまま使うのは自由でも、合成などの加工には許可が必要ということもあります。